落ち着いて過ごせるような居場所を確保する

巣穴を思わせるような暗くて狭い場所が好き

犬の祖先であるオオカミは、洞穴や岩穴を巣としていた動物です。その名残で犬も暗くて狭い場所だと落ち着いて過ごすことができます。クレート(紙面が囲われている箱型の移動用ケース)に毛布などを入れ、居場所として用意してあげましょう。

最初穂怖がって入らない子犬もいるでしょう。下記のような手順で、ゆっくり教えてあげます。しつけをしているときは、決してクレートを動かしたり、クレートから無理に子犬を出そうとしてはいけません。子犬は怖がり、二度とそのクレートを使わなくなってしまうかもしれません。クレートは、もともと犬が好むような場所。脅かしたりさえしなければ、すぐに慣れてくれるはずです。

step1

入口の前におやつを置いて食べさせましょう

見知らぬ物体を怖がり、そばに近づくのをためらう犬も多いです。クレートのトビラを開けたままにし、その前におやつを置いて食べさせましょう。


step2

入ってすぐのところにおやつを置きます

トビラのすぐ内側、犬が首をのばせば届くくらいの位置におやつを置きます。無理やり犬を近づけようとはせず、無図から入ろうとするまで待ちます。


step3

おやつを置く位置を徐々に奥にします

step2を繰り返しながら、おやつを置く位置を徐々にクレートの奥へと移動させます。犬が中に入るようになったら、タイミングを合わせて「ハウス」と声をかけます。


step4

おやつを食べるのに時間のかかるおやつを与えましょう

奥まで入るようになったら、おやつを詰めたおもちゃなど食べきるのに時間のかかるものを与え、中人る時間が長くなるようにします。食餌の時間を利用して、クレートの中でご飯を食べさせるようにしてもいいです。


どこでも心穏やかにすごすことができる

クレートで過ごすことを覚えると、いろいろなシーンで役に立つでしょう。

まず、留守番。犬は頼りにしている飼い主がいなくなると、不安を感じるものです。そんなときクレートの中なら、四方を壁に囲まれ自分のにおいのする空間で、安心してすごせます。旅先や社内でも同じことです。外出先で興奮し疲れてしまったとき、クレートの中に避難できれば安心しますし、車酔いを防ぐためにも役立ちます。万が一、動物病院に入院することになった時も、クレートごと入院させることで、ストレスを軽減できるでしょう。

快適にすごせるようサイズと置く場所を工夫

クレートが犬にとって魅力的な場所となるためには、大きさや置き場所を考えることが大切です。

大きさは、成長した時の大きさを想定して決めましょう。子犬機関のものを用意し、大きくなったら買い替えても結構です。目安は、犬が中でかろうじて方向転換できる程度。広すぎると落ち着かない為、タオルなどを入れ調整しましょう。

材質や形状は、将来クレートごと移動したりすることも考えると、プラスチック製で持ち手のあるものがおすすめ。毛布をかければ、外界からの刺激も遮断できます。

置き場所も重要です。騒がしい居間や人通りの多い玄関から薄暗くて静かな場所に置いてあげましょう。

吠えて出たがる場合は、要求に応えず無視する

基本的に、クレートのトビラは開けたままにし、自由に出入りできるようにしておきます。しかし、犬の苦手な客が来る場合など、一時的にクレートの中にいてほしい場合に備え、扉を閉めた状態にもならしておきましょう。トレーニングは、犬が「クレート=安心できる場所」と完全に認識してから始めます。中でくつろいでいるときには「いいコね」と声をかけながら、5分程度トビラを閉めます。その間は犬から見える位置にいて安心させます。徐々に時間を延ばしていきましょう。

出たがって吠えるかもしれませんが、そこで出すとクレート内で吠える癖がつくため、吠えている最中は無視し、吠えやんで10ふんくらいたってから出しておやつをあげましょう。