しつけの基本はご褒美を上手に使ってほめること

しつけは、人間と犬が快適と暮らすためのもの

しつけとは、犬に人間と暮らすための必要最低限のマナーを身につけさせることです。

しつけには2種類あります。望ましい行動(オスワリやマテなど)を何度もやってもらうしつけと、望ましくない行動(無駄吠えなどの問題行動)をやめさせるしつけです。前者の方法を「強化」、後者の方法を「罰」とよびます。

ごほうびと嫌な刺激を使って行動をコントロールする

犬は経験から学習する動物。ある行動をとった時に嬉しいことが起これば繰り返し、嫌なことが起こればしないようになります。この学習を利用し、「ご褒美」と「嫌な刺激」を、与えたり(「正」と呼ぶ)取り去ったり(「負」と呼ぶ)することで行動をコントロールします。つまり、「正」と「負」を使った「強化」と「罰」という、4種類の方法があります。もっとも犬に優しい方法は「正の強化」。次に「負の罰」、さらに「負の強化」と「正の罰」となります。

具体例を見てみましょう。たとえば、オスワリを教えるとき。「オスワリしたらご褒美をあげる」という方法が「正の強化」。「オスワリできるまでリードを引き上げ、できたらリードを緩め緊張を取り去る」という方法は「負の強化」です。

「正の強化」では、最初はご褒美としておやつを使うようまくいきます。このときのポイントは、おやつをあげながら声に出してほめること。これを繰り返すうちに犬は、飼い主のほめ声だけでもごほうびと感じるようになるのです。/p>

犬に伝わるようにほめるコツ

必ず声に出してほめてあげる

ほめるときは、「いい子ね!」など、必ず声に出しましょう。名前を呼んでほめるといいです。普段より高い声だと、より感情もはっきり伝えられます。

スキンシップをとりながらほめる

首の辺りをやさしくなでたりすると、犬の喜びも増します。ただやりすぎると、興奮して指示に集中できなくなるため、軽くなでる程度にしましょう。

満面の笑みで喜びをアピール

飼い主が喜ぶ姿を見ると、犬にとってうれしいことです。「望ましい行動をしてくれてうれしい」という喜びが犬に伝わるよう、大きな笑顔でほめましょう。


おやつは「ごほうび」、「わいろ」として使わない

しつけの最初のうちはともかく、おやつを目の前でわいろのようにちらつかせながら支持をするというやり方は禁物。おやつがないということを聞かなくなってしまいます。おやつはあくまでご褒美として与え、飼い主のほめ声だけでできるようになってきたら、おやつを上げる回数を徐々に減らしていきましょう。